奥津城まで

所謂日記だ。ブログには何度もトライしては挫折してきた。出来ることなら長く続けたいと思い、上のようなブログ名にした所存。

ボヤいて御免

前の記事で、Mac OSをアップデイトしたが、日本語入力が不便になったと書いた。

今回アップデイトの通知が来ていて、望みにしてみたら大分マシになっている。助詞が勝手に変換されてしまうことが改善されたのは助かる。

変なボヤきをして御免Apple

 

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小言なのですが……

 別段批判する訳ではないが——と云ってする——Mac OSを最新のHigh Sierraにアップデイトしたところ、文字入力が凄く難儀だ。間違ってATOK Padを削除してしまったからだろうか。

 ちょっと勘弁して欲しいレヴェル。文字入力も後々改善、または慣れてゆくしかない……。

 

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2月に読んだ本を纏めてみたよ

 やっはろー。

 各処で皆さんやっている読書メーター先月のまとめをやってみたくなり、やった所存。勝手がまだよく判っていないから、レイアウト等イマイチだけれども勘弁して欲しい。

 

 

 

ソード・ワールド2.0リプレイ ウィアードテイルズ 消えゆく街の異界譚 (ドラゴンブック)

・忌まわしい来歴のある都市を舞台に、冒険者でない職業人のPC達が活躍する異色のオカルト・シナリオ。PCの判断と、サイコロ判定によって進行する為、若干辻褄や設定がずれたりしている気がする部分もあるが、不穏な雰囲気や、打って変わってPCの特性を活かしたコミカルな遣り取りがプレイを彩っている。成長判定とは別に、各人の生業を発展させる事業判定と云う要素は、職業人PCならではのものだろう。「ソード・ワールド2.0」の一つの可能性を感じさせてくれるリプレイである。読了日:02月24日 著者:こあらだまり/グループSNE

https://bookmeter.com/books/11458601

 

 

ソード・ワールド2.0リプレイ 導かれし田舎者たち2 (ドラゴンブック)

・PC一人一人にスポットを当て、キャラクターとしての個性(同義反復か?)を引き立たせつつ、最後には大団円へもってゆくシナリオは大変魅力的だった。GMの内心の焦りやツッコミ、反省もあったが、書籍にする際整理したのだろう、比較的スムーズに進行しているような読感だった。TRPGリプレイは初読なので、リアルプレイ時はもっと即興、アドリブが満載なのだろうが。いずれにしろシナリオの詳細まで詰める準備こそがGMとして肝要なのだろう。読了日:02月18日 著者:河端ジュン一/グループSNE

https://bookmeter.com/books/12454855

 

ソード・ワールド2.0リプレイ 導かれし田舎者たち (ドラゴンブック)読了日:02月18日 著者:河端ジュン一/グループSNE

https://bookmeter.com/books/12184778

 

SFが読みたい!2018年版

SFが読みたい!2018年版

 

SFが読みたい!2018年版読了日:02月16日 

https://bookmeter.com/books/12625810

 

■十 ~忍法魔界転生~(12) (ヤンマガKCスペシャル)

・我らが柳生十兵衛による鍵屋の辻での荒木又右衛門との決闘。転生衆を子飼いとする紀州徳川頼宣の前に公然と出現する黒幕・森宗意軒。更に、幕閣の重鎮・知恵伊豆こと松平伊豆守までも遂に出張ってくる。紀州から江戸を跨ぐ超常の大陰謀は佳境を迎え、万人の思惑を超えて、最強の剣豪・新免武蔵がうっそりと不気味に動き出す……。物語も大詰め、残す所後一巻。読了日:02月15日 著者:せがわ まさきhttps://bookmeter.com/books/12579697

 

ソード・ワールド2.0 ルールブックIII 改訂版 (富士見ドラゴンブック)読了日:02月12日 著者:北沢 慶,グループSNE

https://bookmeter.com/books/8170221

 

ソード・ワールド2.0ルールブックII 改訂版 (富士見ドラゴンブック)読了日:02月12日 著者:北沢 慶,グループSNE

https://bookmeter.com/books/8030006

 

ソード・ワールド2.0  ルールブックI 改訂版 (富士見ドラゴンブック)

ソード・ワールド2.0 ルールブックI 改訂版 (富士見ドラゴンブック)

 

ソード・ワールド2.0  ルールブックI 改訂版 (富士見ドラゴンブック)読了日:02月10日 著者:北沢 慶,グループSNE

https://bookmeter.com/books/5175191

 今年に這入って、TRPGに接する機会があり、D&Dや他海外ものもと思ったのだが、或る種のノスタルジィに駆られて、「ソード・ワールド2.0」のルールブック及びリプレイ集を読んだ月であった。小説をその分読んでいないのは、反省のしどことだ。ヴィデオゲームもすっかりやらなくなって久しいが、この手のものはそうした攻略本を読む楽しさに似ている。

 また、同一の世界設定で幾つもシナリオ=ストーリィを展開して行くことは、既に多くの試みがあろうけれども、小説を書く方法としても有効だと改めて思う。

 とは云え、これ等は本来、みんなで楽しくTRPGを遊ぶことが目的の本ばかりだ。久し振りに知人が周りにおらんのを悔んだよ。

 

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立春も過ぎましたね

やっはろー。気が付けば今年も残す所11箇月を切ってしまった。そうは云っても、特段月日が過ぎるのは早いとも感じない。時間とか、年齢とかも気にせず漫然と生きているからだろう。焦燥すらも通過し、呆然としている己が行く末が視えると云うものだ。

 

訃報があると色々と思うものだ。最近では、野中広務とアーシュラ・クローバー・ル=グウィンが亡くなった。

前者については、以前魚住昭の『野中広務 差別と権力』を読んだ。1994年に松本サリン事件が起こった際、冤罪の容疑を掛けられた河野さんに対し真っ先に謝罪したのも野中だった。出身の旧薗部町の部落から成り上がった政治家の、脅迫めいた豪腕な政治手腕と、弱者に対する優しさと云う多面性に焦点を当てた評伝だ。 この機に再読している。野中が存命中に出た評伝ではあるが、今にしても興味深い。

ル=グウィンについては、再び「ゲド戦記」を買い直している。ハイニッシュ・ユニヴァースも、『ロカノンの世界』等は絶版だ。しかし、代表作である『闇の左手』は新版トールサイズで現在でも入手可能だ。《冬》の名を持つ惑星ゲゼンの荒涼たる風景は、ともするとアースシーの荒涼さにも通じるものがある。 だがそれは、荒廃しているのではない。常に曇天に蔽われた多島海や、氷の惑星は、その背後に複雑な文明の多様さと豊かさを擁しているのである。

それ等については多分近いうちに個別に書こうと思う。気が向けばだが。

 

嗚呼、プリキュアも前作「キラキラ☆プリキュアアラモード」が終了し、新作「Hugっと!プリキュア」が始まってしまった。それには一寸光陰矢の如し感がある。まだまだ二話しか放送されていないが、そちらの感想ももっと定期的に書けたらいいなァと、何時ものように希望だけ述べて今回も締めることとする。 皆さんも面白い本を沢山読み、楽しいアニメや映画を沢山観て、有意義な生活を送って欲しい。

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新年について

今日は成人の 日だそうだ。なので休日である。余り休日ばかりだと個人的には困ってしまうのだが、しかし昨日は消防団出初式で大変、と云うか何だか慢性的に疲弊しているので僥倖と云う所か。それにしても、最近下手に疲労すると夜寝付けなくなる。睡眠の質も下がり悪循環だ。よくよく現状の生活を見直さねばならない。

 

新年最初の更新なので、巷でよく見掛ける「旧年読んだベスト幾冊」みたいな記事をやってみたいなと思いつつ、メディアマーカーやら読書メーターやらを眺めていなが、余り興が乗らなかったので、今回は保留にしたい。読書日記なんて、そもそもブログでは「赤い海」なのだから、広大なネットの片隅で好きなことを細々となっていればいいものだろう。気が向いたらその内やります。

 

本と云えば、今月は先年下半期の芥川龍之介賞直木三十五賞の発表である。最終候補作が暫く前に発表されたが、正直宮内悠介以外知らない。その内柚木麻子が受賞してくれるだろうと云う興味しかない。まァ、宮内には取って貰いたいが、自分がどうこう心配することもないだろう。しかし、これが契機となり、候補作に重版が掛かり、また店頭の目立つ箇所に置かれるのは結構なことだ。

 

参加している文芸同人では、年位一度同人誌を作成するが、今回は適当なものがなかったので、自分は掲載希望しないことにした。何時もは関西(大阪若しくは京都)の文芸フリマに参加して発売しているが、今年はエントリーが遅れてしまったようで、金沢を検討しているそうだ。実現したとしても、ちょっと当日はお手伝いに行けそうにないのが残念ある。

新号が完成したら、このブログでもご紹介したい。まァ、 自作は載っていないのだけれども。

 

テーマや纏まりのあることを書こうとしたが、結局近況を少々紹介しただけの記事になりそうだ。しかし日記として気負わず継続するのなら、それくらいが丁度良いのかも知れない。兎にも角にも継続性と、後出来るなら文章の推敲の習慣が大切だ。今年はその二つを心掛けてゆきたい(と書きつつ、既に本文の何処かに誤字脱字や不自然な表現があるかも知れないが)。

 

年末に佐々木敦著『筒井康隆入門』(星海社新書)を読んだ。先んじて、早川文庫から刊行されている日下三蔵編『日本SF傑作選 筒井康隆』を読んでいる。タイミングも良いので、年初めは筒井作品の、嘗て読んだものも含めて幾つかを集中的に読もうと計画している。今の所、プランの進捗は順調だ。恥ずかしながら『旅のラゴス』や『ロートレック荘事件』等、実は未読である。

 

それでは皆さん、遅ればせながら新年明けましておめでとうございます。本年も、充実した読書生活が送れるよう努力してゆきたいと存じます。虚構こそが、翻って現実を豊かにすると、素朴に信じて止みません。

筒井康隆入門 (星海社新書)

筒井康隆入門 (星海社新書)

 

 

 

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「溶けてしまいそう」十周年——「ryo (supercell) × やなぎなぎ メルト 10th ANNIVESARY MIX」

supercellのryoが十周年と云うことで、自身の楽曲である「メルト」をリミックスした。歌っているのは、嘗てのガゼルことやなぎなぎさんだ。

取り敢えず聴かれませい。

 

あれからもう十年なのかと聞いて、正直特に驚きはなかった。 まァ時間の経過とはそんなものかと思たからだ。

しかし、当時のガゼル、その後のナギさんの歌声を 知ったのは、今でも幸運だと思っている。ネットには凄い歌唱力と声の持ち主がいるものだと盛り上がっていて、みんな大好き「化物語」でEDを歌ったことで、いよいよメジャーレーベル(?)進出か‼︎ と注目したものだ。 しかし、アニメもその頃は余り観ず、況してや音楽シーンを追っていたこともなく、ネットにも一口齧る程しか詳しくない自分としては、もっとプロとして活躍してくれればいいのにと勝手に思っているだけで、その名を眼にしなくなった。

そんな中、その名前に再会したのは、アニメ版「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」である。当該アニメでOPを歌っていて、「やなぎなぎ」名義で活動していることを知ったのだ。アニメ本編よりも実はそっちの方に感謝しているくらいだ。

歌は時代を映すと云うが、別段このオリジナルを聴いていた頃、時代がどうだったか、その時の生活環境や心境を思い起こすことはない。だが、そうした種々の他因的(そんな言葉は存在しないが)要素を排して、この楽曲はそれだけで自分個人に根ざしているように思える。自己の意識に紐付けされていながらも、他の経験的与件とは独立しているかの印象だ。

つまり何が云いたいのかと云うと、やなぎなぎさん凄いです頑張って下さい応援していますということだ。自分が贔屓にしている人の活躍を眼にする程、心躍ることはないのだから。

 

あと、一日早いのかもだけれども、メリィ・クリスマス、ミスター・ローレンス……。

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翻訳の豊饒さ

もうすっかり年末である。うかうかしている内にブログも 絶賛放置中だ。放置してるのは、ブログだけではない。人生で大抵面倒くさそうなことは放置、または先送り中だったりする。ワタクシだけですかね……。

そうこうしている間にも、息したり眠ったり本を読んだり、糊口を凌ぐ為に会社員の真似事をしてみたりと社会人に擬態して生きている訳だが、そろそろ鍍金が剥がれてしまいそうだ。誰か助けて。

 

幾人かはそうだと思うが、海外文学の古典の場合、気に入った作家、または作品は、翻訳が出る度に買い足していることだろう。かく云う自分の、ドストエフスキー『白痴』は、新潮文庫木村浩訳、河出文庫の望月哲男訳、そして刊行中の光文社古典新訳文庫亀山郁夫訳と 3ヴァージョンを所持している。初めて読んだのは、木村訳で、岩波文庫や嘗て河出が出していた全集でお馴染みの米川正夫訳は実は未読だ。

夫々読み出すのに、かなり時間が空いているので、殊更読み較べようとしたことはないが、翻訳が幾種類も出ていることは、何と恵まれていることではないか。特に望月訳と亀山訳は2000年代に這入ってからの翻訳なので、読みにくさは余り感じない。そもそもロシア語に関する素養がないので、言語的なニュアンスは専ら日本語に拠ってしまう。原語についてはお手上げだが、大元の小説自体が頗る付きに面白いので、定評のある訳ならばそれが失われることはあるまい。

そう云えば、ダンテ『神曲』も岩波文庫の山川訳と、河出文庫の平川訳の二つを持っていた。近年出た講談社学術文庫版もいいなと思いながら、まだ手は出していない。角川版もそうだ。

そして、実はプルースト失われた時を求めて』も、集英社文庫ヘリテージの鈴木道彦訳と、岩波から刊行中の吉川訳を購入している。もうここまで来るとちくま文庫のイノキューこと井上究一郎訳も欲しい。しかしこんなことは、まだまだ可愛い方だろう。しかしながら、時代が進む程研究成果も蓄積され、訳本の巻末に附記される解説等がより詳しくなってゆくのが結構ポイントが高い。集英社文庫版『失われた時を求めて』は、訳者解説の他に著名人のエッセイまで載っける豪華版だ。

プルーストやダンテもそうだが、ドストエフスキーは未だに日本人が好きなのか、新潮文庫を始め代表作は入手し易い。しかも海外文学と云えど、古典で文庫は、まァ書籍の中では廉価の部類ひ這入るので、擦り切れる程に読んでもまた気軽に買い直し出来る。嗚呼、出来るならばこうして永遠に読み続けていたいものだ。

 

最近、こうして取り止めもない文章を書くのも、億劫だ。色々枯渇して来ているのだろう。どうか皆さんはそんなことにならぬよう、良い本を沢山読み、善い人間でいて欲しい。グリーンマイルは遠すぎるが、しかし読書と雖も、肉体の衰えは如何ともしがたい我々にとって、それは他の多くと同じく老後の愉しみにすら、実はなりにくいのだから。

 

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