奥津城まで

所謂日記だ。ブログには何度もトライしては挫折してきた。出来ることなら長く続けたいと思い、上のようなブログ名にした所存。

トールキン未完作刊行

トールキンの未完作が刊行されるとの話が出ている。

「指輪物語」原作者トールキンの中つ国を舞台にした未完作が刊行されることに - GIGAZINE

シルマリルリオンで語られた、悲劇の竜殺しの英雄トゥーリンのご先祖の話とのことだが、書影といい、中々ファンの心を擽りそうな装丁ではないか。

執筆自体は、トールキンがまだ学生時代、フィンランド・サガ等に影響を受けて書き始め、中つ国を舞台にしたかなり早い時期(人間が登場しているので、太陽の第一紀か)の物語になるだろうとのこと。

しかしながら、気になるのが未完であると云うことだ。本になるからには、それなりの分量があるのだろうが。 それもまた、イルーヴァタールのアイヌアの創造から始まった、未だ終わることのない地球の歴史の一部を切り取ったものとして愉しめば良いと云うことか。

当然、原書は英語での刊行になる。 翻訳されるのか知らないが(恐らくされると思うが)、偉大なる瀬田貞二調の翻訳を切に望む読者候補も多々いることだろう。 田中明子さんに頑張って貰うしかないのだろうか?

ともあれ、未だトールキンの名がこうして契機がある毎に話題となり、熱狂するのは、その名が彼の創作物と共に、現代にも生きている証拠だ。

藝術の偉大さ、物語の偉大さとは、真にそこにあるのではないだろうか。