奥津城まで

所謂日記だ。ブログには何度もトライしては挫折してきた。出来ることなら長く続けたいと思い、上のようなブログ名にした所存。

ポーカー・汚れ・空が墜ちる

昨日26日()は、参加している同人の定期合評会だった。課題作に対して多様な意見が積極的に出て、同人の熱意を改めて感じた。皆、自分より読みが深いということを常々感じるが、創作と同時にそうした読みに関しても皆に追いつけるように努力したい。特に最近、空で意見や感想を上手く言うことが余計に出来なくなっているので、事前にノートを作ったりしている。かと言って、大した発言が出来る訳ではないが、何も手許にないよりはマシだ。

次回は珍しく読書会。課題図書は今話題の村上春樹「ドライブ・マイ・カー」(それが収録されている短編集『女のいない男たち』)。皆がどのような感想を持ち寄ってくるのか大変楽しみであり、また恐々としている。

 

最近、状況的に映画館にも行けていない。勿論、皆が黙って前を向いて映画鑑賞をする場所は、感染症の危険性も低いのだろうけれども、正直心配だ。過剰な心配は良くない。出来るだけ理性的に正しい知識を身につけるようにして、そして予防対策を徹底すれば良いのだが、どうしても感情的になり、元来の引きこもり癖に拍車が掛かって、勤め先と自宅の往復に終始しているのが最近だ。

そうした現状から、Amazon prime videoでダニエル・クレイグ版007シリーズを観始めた。「カジノ・ロワイアル」「慰めの報酬」だ。最新作で、クレイグ版ボンド最終作の「ノー・タイム・トゥ・ダイ」以外はプライム会員なら会費内で視聴出来る。「カジノ・ロワイアル」は原作に近い映画化だそうだが、直接の続編である「慰めの報酬」は映画独自のストーリィ。後者は派手さは控えめだが、その地味さ、もとい渋味が結構個人的には好みである。ボンドも、ボンドウーマンであるカミーユ(ウクライナ出身の俳優らしい)も、タキシードにドレス姿で不時着した砂漠を歩くなど、砂と煤と埃に塗れたシーンが素晴らしい。喪った者たちの暗いストイックさが魅力の好編だと思う。

本日、「スカイフォール」を観る。クレイグのボンドも若くはない。彼と、上司であるM、そしてボンドの実家の狩猟場管理人の老人など、熟年たちが乏しい手持ちの武器で敵を迎え撃つ場面は、観応え満載である。知力体力共に漲った逞しいボンドも魅力的なのだろうが、中年を過ぎ、老人たちと共に闘うヒーローも、特に今の自分には頼もしく映った。それは時代故なのか、自分の年齢故なのか、それとも両方からなのか。

 

今日27日(日)は、朝から消防団班長の集まりがあった。例年通りなら年度末総会ということだが、感染症の流行が収まらず、団員報酬を渡すのみ。集合中車両火災の報が入り現場に出動する。幸いにして大事ではなかった。その後、街廻りで初めて搭載車輌を運転した。大きな車を運転するのはかなり疲れる。人間何事もいずれ慣れるとはいえ、身の丈に合ったものを使用することが肝心だと密かに思った。