奥津城まで

所謂日記だ。ブログには何度もトライしては挫折してきた。出来ることなら長く続けたいと思い、上のようなブログ名にした所存。

ベツレヘムの星

聖誕祭前夜なので枢機卿かと思われる人からプレゼントが届かないものかと、24日の夜は古式ゆかしく枕元に靴下を置いて眠ったが、特に何も無かった。ニンテンドーSwitchをお願いしたはずなのに。やはりこの一年間、いい子にして来なかったらだろうか。自らの不得の無さを別な宗教行事で改めて思い知らされるとは。

24日夜、コッポラの『ゴッドファーザー』を観る。丁度クリスマスの時期のシーンがあり、銃撃され入院しているドン・コルリオーネを息子のマイケルと見舞いに来たパン屋が、ボディガードの振りをして守る場面がそれだ。寒さと恐怖で、パン屋のタバコを持つ手が震え、ライターの火が中々点かないのが印象的だ。大学出で第二次世界大戦時の将校にして、ファミリーの裏稼業に関わりのなかったアル・パチーノ演じるマイケルが、殺人を契機に亡命し、兄の死や敵対組織の粛清を通じて、新たなゴッドファーザーになっていってしまう姿を、ファミリーの仕事には関係させられない女の視点からも描く、不安と不穏と危険が入り混じった大変観応えがある一本で、傑作と評されているのも分かる。マイケルが亡命したイタリア、コルリオーネ村での結婚生活は、乾燥した地中海性気候の土地の雰囲気が出ており、彼の敵対組織壊滅の動機の一端にもなるものの、少し退屈しないでもなかったが。

翌日25日は、前日よりも寒さが退いた気がしたので、トイレ掃除やワイパー掛けなどいつもの日曜の家事を行う。年末までにどうにかしようと思っていた自室の本がいまだに片付かない。追加で買ってきたカラーボックスも組み立てておらず、それでも本は増える一方だ。新年を、多少動きやすく快適になった部屋で迎えることはできるのだろうか。週明けからは、毎夜消防団の夜警に出張らなければならない。遅くまで住数名が毎日詰め所に屯ろすことになるのだが、一体どうなることやら……。意外と時間はあるようでいて、実際動いてみると圧倒的に足りないものなのだろう。

もう26日になってしまった。年末年始だからといって特別な感慨はないのだが、遅ればせながら、読者やその親しい方がクリスチャンだという人にはメリークリスマス。