奥津城まで

所謂日記だ。ブログには何度もトライしては挫折してきた。出来ることなら長く続けたいと思い、上のようなブログ名にした所存。

最近投稿していないから

そういえばSNSとかもう良いかなと思って、過去的にはてなブログを始めた訳だが、日頃の怠惰さ故に何箇月も投稿しないままだった。長文にするようなトピックがあればブログ書くに能わずと面倒臭い縛りを自らに課していたようだ。そんな事を気にせず、呟くように気軽に投稿して行きたい。アフィリエイトもばんばん貼ってゆきたい。あと、最近Twitchでゲームプレイをライヴで垂れ流しにしているから、気が向いたら覗きにきてね。実況すらなく、本当にただただ下手くそなプレイが延々と流れ、特に最近ネットとの接続が悪いのか、よく遮断されるが……。

 

最近『英雄コナン全集』の第1巻が発売された事を契機に、また栗本薫の「グイン・サーガ」を読んでいる。とは云っても、巻数も多く時間もそして何よりお金も限られているので、先ずは最初の5巻『豹頭の仮面』から『辺境の王者』までと、外伝第1巻『七人の魔道師』を電子書籍で購入。つらつら読んでいるが、荒涼とした人外の辺境を舞台に、異形の戦士グインが大胆かつ狡知に活躍する様は、初期の密度ある文体と相俟って迫力がある。『七人の魔道師』における怪奇な雰囲気も同様だ。

ファンタジーとは。単なる現実離れした荒唐無稽なものという意味ではない。殊に文藝における一ジャンルとしてのファンタジーは、独特で緻密な人工世界を舞台にした虚構のことである。「グイン・サーガ」もまた、そうしたファンタジーを読む喜びを、ほぼ永遠に近い長さで我々に提供してくれる。第5巻『辺境の王者』を読み終えた時、我々は猿人セムや巨人ラゴンといった人間とは異なった種族と共に、稀有な運命を背負った豹頭の戦士の友の一人となったことに感動を禁じ得ないであろう。

 

あと、昨今の情勢で読まれるべき本として、大江健三郎の『芽むしり仔撃ち』を読んでいる。疫病と戦争が蔓延する著者初期の中編は、凡そ文学を読むことが世情をよく理解する助けになるのではと素人ながら予感している次第だ。